PLAISITER MiRiA

2025/09/29 14:12




写真に写るルーペは、米国ツーソンのGem showに行った際、ドイツのブースで購入した14金製のものです。今はライト付きの便利なルーペを主に使っていますが、宝石の個性を見つけるのが大好きです。

ダイヤモンド。小さな一粒の中に、数億年という地球の時間が閉じ込められ、私たちの愛や記憶を映し出すかのように輝き続けます。大切な人へ贈るために、あるいは自分の人生を祝福するために。その「運命のダイヤモンド」と出会うために、ただ価格やサイズだけでなく、石が放つ物語や個性を知っていただけるようにお手伝いしたいと思います。

PLAISITERの一粒ダイヤモンドの指輪は、ダイヤモンドを評価グレードによって選択していただき、制作いたします。ダイヤモンドには、それぞれの個性や特徴、希少価値を評価するための世界共通の基準があります。そのスタンダードを作ったのがGIAと言われる機関です。

Carat(カラット=重さ)
Cut(カット=輝き)
Color(カラー=色)
Clarity(クラリティー=透明度)
これらの頭文字をとって「4C」と呼び、これらの組み合わせで評価しています。

Carat/カラット(重さ)
宝石の重さの単位 1カラットは0.2グラム
婚約指輪の印象を一番左右するのがカラットです。重量が増すほどダイヤモンドの直径も大きくなるので、輝く面積は大きくなり希少性も高まります。

カラット(大きさ)選びのアドバイス:
エンゲージリングらしく0.2ct~0.25ct以上ですと、存在感がでてきます。指が華奢な方はリングのトップだけに重量が集まると回りやすいため、「小さめでも最高の輝きを重視」されるのもおすすめです。指がふっくらされている方、指輪サイズが大きめな方は、0.3ct以上の「大きさを重視」されるとバランスがきれいです。大きめですと特別な時だけのオケージョン用になる傾向があり、出番が少なくなってしまうことも。品の良い印象の小粒サイズは、日常も身に着けられ、結婚指輪との重ね付けのバランスが良いこと、着用感が良いことなどのメリットもあります。

Color/カラー 
無色に見えるダイヤモンドですが、黄色味を帯びているのが一般的です。無色透明に近づくほど、美しく希少性が高まります。
マスターストーン(比較石)を使用し最高位の無色透明のDカラーからZカラーまでの23段階に分類。結晶化する際に窒素が含まれると黄色味を帯びて、不純物元素を含まない場合は無色透明に近づきます。

カラー選びのアドバイス:
プラチナならダイヤモンドの黄色みが目立たない無色のD. Eカラーをおすすめします。イエローゴールドならダイヤモンドに多少映り込むので、F, Gカラー辺りで必ずしもトップカラーでなくても良いでしょう。H, Iカラーより下になると、黄色みがわかるようになってきます。
下記のGIA-4Cツールのカラー・グレーディングを開き、スケールのスライダーを動かしてみてください。



Clarity/クラリティ(透明度)
クラリティは10倍の拡大鏡を使用し、傷やインクルージョン(内包物)の有無により透明度を判定します。少ないほど透明感溢れる輝きを放ち、希少性が高くなります。クラリティ(内包物や傷のなさ)はFL,IF,VVS1,VVS2,VS1,VS2,SI1,SI2,I1,I2,I3とランク付けがされています。

クラリティ選びのアドバイス:
輝きを重視されるなら、VVS以上をおすすめします。VVSとはvery very slightly included の略で「極々、本当にわずかしか内包物が認められない」という意味になります。10倍ルーペで発見することが非常に困難な微細なものになります。VSクラスはVeryが一つとれてしまうものの、内包物は少なく大変綺麗なグレードなので、カラット数やカラーを優先されるなら、こちらも良いでしょう。下記のGIA-4Cツール、クラリティ・グレーディングのスケールのスライダーを実際に動かして違いを見てみましょう。
Cut/カット(プロポーションと仕上げ)
ダイヤモンドに唯一人の手が加わる要素が、Cutです。ダイヤモンドの全体のバランスと研磨仕上げのクオリティは、ダイヤモンドの輝きと価値に大きく影響します。カット(プロポーション)の評価を以下の5段階に等級付けします。
EXCELLENT(エクセレント)
VERY GOOD(ベリーグッド)
GOOD(グッド)
FAIR(フェアー)
POOR(プアー)

研磨仕上げの追加評価として研磨状態(ポリッシュ)対称性(シンメトリー)の2つの要素もカット(プロポーション)同様に5段階に等級付けします。下記のGIA-4Cツール、カットグレーディングのスケールのスライダーを動かしてみましょう。

≪トリプルエクセレントとは≫
「プロポーション + ポリッシュ + シンメトリー」この3つ全てが「エクセレント」のものが、3EX(トリプルエクセレント)カットです。ダイヤモンドはカットのプロポーションや角度が良くなければ、輝きを存分に発揮することが出来ません。婚約指輪に使用するダイヤモンドは、最大限綺麗にカットされたトリプルエクセレントをご用意致します。




≪ハート&キューピッドとは≫
日本の鑑定機関独自の評価に、H&C(ハート&キューピッド)というのがあります。シンメトリー(対称性)の良いダイヤモンドを特殊スコープで見たときに、ハートとキューピッドの矢のシルエットが確認できるダイヤモンドです。中央宝石研究所の商標登録したものです。GIA(米国宝石学会)の鑑定書ではハート&アローという記載になります。

カット選びのアドバイス:
グローバルな評価であるGIAカットグレーディングシステムではExcellentが最高となりますが、日本国内ではハート&キューピッドの認知度が上がり、評価も高くなり、Excellentのなかでもさらに分けられて、国内相場では、3Excellent H&C > Excellent H&C > 3Excellent >= ノーマルExcellent の順で相場価格が変わります。ブライダル用のダイヤモンドにおいては、3EX H&Cが人気でおすすめしております。

Excellent=ノーマルエクセレントカット
評価がエクセレントで、ポリッシュ(研磨状態)とシンメトリー(対称性)のいずれか、もしくは両方がベリーグッド評価のもの。

3Excellent=トリプルエクセレント
カット評価がエクセレントで、ポリッシュ(研磨状態)とシンメトリー(対称性)の両方がエクセレント評価のもの。

Excellent H&C=エクセレントハートアンドキューピット
カット評価がエクセレントで、ポリッシュ(研磨状態)とシンメトリー(対称性)のいずれか、もしくは両方がベリーグッド評価のもの。且つハートアンドキューピットの現象が認められるもの。

3Excellent H&C=トリプルエクセレントハートアンドキューピット
カット評価がエクセレントで、ポリッシュ(研磨状態)とシンメトリー(対称性)の両方がエクセレント評価のもの。且つハートアンドキューピットの現象が認められるもの。

まとめ
大切な人へ選ぶ一粒も、自分のために選ぶ一粒も、これからの人生を照らす小さな光となります。格別の輝きを放つ「私だけのダイヤモンド」と出会うために、ダイヤモンドのルース(裸石)を探すところから、お手伝い致します。私自身、GIA G.G.(米国宝石学会認定宝石鑑定士)の資格を取り、長く宝石に触れてきましたが、最後に決め手となるのはいつも「心がときめくかどうか」。知識や評価基準は、そのときの出会いをより確かなものにするための道しるべにすぎません。あなたの人生に寄り添う一粒が、きっと見つかりますように。

こだわりは人それぞれだから、天然ダイヤモンドを供給元のデーターと照合してご用意。在庫を持たないからこそ制限なく、最適なご提案ができます。個性的なファンシーシェイプもお探し可能です。コンタクトよりお問い合わせください。


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